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通関士との関連資格「貿易実務検定」

貿易に関する総合的なスキルを習得できる、人気の民間資格

貿易関連の資格の中では、国家資格である通関士が最もメジャーですが、民間資格の「貿易実務検定」もまた、実践的な知識の証明に有効な資格として大変有名です。
少し前までは、予備校の貿易関連資格講座といえば通関士一本でしたが、ここ数年で貿易実務検定対策講座もぐんと数を増し、急増する受験生の学習をサポートしています。

 「貿易実務検定」とは、日本貿易実務検定協会が実施している民間資格であり、開始は1998年とのこと。通関士が1967年にスタートした資格であることを鑑みれば、その歴史にはおよそ20年もの差があることが分かります。
試験科目は貿易実務と貿易英語の大きく2つのカテゴリに分かれており、前者ではマーケティング、商談、契約、代金決済、信用状、クレーム対応など、貿易実務に関する幅広いスキルが問われます。
この点、通関士資格が通関手続きを中心に出題される試験ですから、その内容に少し違いがあると言って良いでしょう。
よって、貿易実務に携わる方の中には、両方の資格をダブルライセンスするケースも珍しくはありません。

 「貿易実務検定」ならではの特徴のひとつとして、知識レベルに応じた級設定がされていることが挙げられます。
具体的にはC級、B級、A級の順に、より高度な知識の証明となり、公式ホームページにはそれぞれの級でどの程度の内容が問われるかが詳しく説明されています。
このような、段階を踏んだレベル設定は、民間資格ならではであると言えると思います。
一発勝負の通関士よりも段階的に取り組めるので、どなたにも受験しやすいのではないでしょうか。貿易実務検定は、年に数回チャンスがあり、受験資格は特になく誰でも受験できます。

 一から貿易の専門家を目指すのであれば、まず合格しておきたい「貿易実務検定」。
国家資格である通関士試験前の腕試しとして、チャレンジされてみてはいかがでしょうか?




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